Interview

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キャリアとライフプランの両立ってどうしてる?Vol.1

家事や育児はみんなどうしてる?

 
様々な生活スタイルで暮らしているみなさん。家事のこなし方も人それぞれ。自分たちでできること、自分たちだけではどうにもならないこともあります!

――― みなさんは家事や育児のサポートサービスを利用していますか?

E:家電に投資しまくって、寝ている間にお皿洗ってもらっています(笑)

B:私は(ベビーシッターなど)使ったことないです。

C:(ベビーシッター)いろいろ登録したりとか、探したりとかはしたのですがなかなか踏み切れてないという…

E:一回使ったら使いやすいってなると思うのですが、なんだか最初が踏み出せないですよね。

C:大掃除では清掃サービスにお金は出そうと思って。でもやっぱり私の場合は皆さんと違っていて義両親が道内にいるので、頼りきっていますが、今はコロナで自粛しています。義両親がいなければ外部サービスにも頼らなければ、と思う。みなさんどうされているんでしょう。

D:まだ使ったことはないのですが、夫に、もうちょっと整理整頓したら?と言われ、家事代行サービスに来てもらって、片付けの見本を見せてもらい、それを参考に頑張ろうと思ったことはありました。毎日子どもが散らかしたものは片付けているのですが、もともとモノが多くて・・・。でも、家事代行サービスに頼もうかなって言うと、夫に、頼まなくても(自分で)できるだろって言われて、うーん・・・と思って。夫がいないタイミングで頼もうかと思っています。

C:こっそりやりました。夫がいない間に。清掃サービスも。全部自分のお金で払って(笑)。

E:そこ、家計からじゃないですか?!

C:家計は共通財布もありますが、自分のお金でできることは…

E:うちは家事も分担というか、一緒にやっているので、お掃除頼むとなったら家計から出す気がします。掃除とかご飯作ったりするのは、お母さん側の仕事だって言われるとちょっとムッとしてしまう。心狭いかもしれないのですが。

C:食事作りって全家事の8割だと私は思っていて。 ゴミ捨てやっている、と夫に言われても、いやいやそんなの1%だよって言う(笑)。

D:夫が悪い人みたいになってしまいましたが、実は私の仕事復帰までに保育園が見つからなかったので、夫が5ヶ月育休を取ってくれて、日中はずーっと一人で子どもを見てくれています。上手に子どもと遊び、離乳食づくりもしてくれて、本当に助かっています。夫がいろいろとやってくれている中で、私にもうちょっと家をきれいにできないのかなっていうリクエストがあった、ということです(笑)。結局、夫が、私にしか片付け場所などを判断できないもの以外を片付けてくれたのですが、私は他のことをやってなかなかそれすら片付けないので業を煮やしている(笑)。だから、そこまで言うのだったら、家事代行サービスを頼む手があるよ、見本を見せてくれたらって言うんですけど、そういうのは自分でやる方がいいんじゃないかって。私より夫の方が何でもできるので、私が少しくらい頑張ってもそれが伝わらず、頑張ってないみたいに言われて、たまにギスギスしてしまいます。

E:基本的に何を誰がやるみたいなのは決まってなくて、気になった方がやるっていうシステムなのです。フィルターの掃除とか排水溝とかが汚れてきたら歯ブラシを使うとか、時々やらなきゃいけない系が(私は)苦手で、そういうのは夫がやっています。毎日ドラム式洗濯機のホコリをとるとかいうのは、夫が省きがちなので私がやるっていうすみわけ。あまりひどければお互いに言うみたいな感じ。
夫がこっちで同居してくれているという時点で、夫に足を向けて寝られない立場なのですが。東京で同居していて、私に札幌で働かないかってオファーがあった時に応援してくれて。私は子どもを連れて単身赴任で行くよ、のような雰囲気だったのですが、夫が、それはよくないって言って・・・(なんとか札幌への転勤が決まって今は同居)不満はあんまりないです。私は家事適当なので大体うまくいっているほうじゃないかなと思っています。

A:うちも得意な方を分担するみたいな感じで、食事作りは私でそれ以外はやってくれる。掃除はそんなにしてないです。大掃除もしてないです 。あまりにもひどくなければ多少はいいかなって。半々くらいかな。

B:適材適所と言うか、自分が得意なところはやるし、苦手なところは相手に任せるという感じでやっています。結局、保育園の送り迎えや離乳食は私になっているので、たまに文句を言いますが、文句を言えば大体やってくれる。欲を言えば言わないでもやってくれ、というのはあるのですが、そうすると“こういう風にやってほしかったわけじゃない”と喧嘩になるので、そのあたりのさじ加減は難しいと思っています。

C:(今、)気持ち的に自分が90(%)、向こうが10(%)ぐらいと思っちゃう。絶対(札幌に)帰ってきたら全部やってもらうくらいのつもりで、今を頑張る!しかないですね。もうすぐ(札幌に)帰ってくるのが見えてきたので、逆に2人でどうしていこうかと考えています。今新居のことを考えていて、完全に私がイニシアティブをとってしまって、全部決めているので、もう少し夫を立てないと後でヤバいことになるかな、もう少し夫の意見を取り入れるということを気にしてやらないとな、と思っているところです。

博士課程への進学や、大学の研究職に進んだ後のライフプラン、みんな不安や葛藤はありましたか?

―アカデミアに進んだ場合の結婚や出産、育児などのライフプランが想像しづらくて不安になる人もいると思うのですが、先生方は、こういう不安をどんな風に乗り越えましたか?

E:私は運を天にまかしちゃった感じです(笑)。前職での話なので大学ではないのですが、どうしても夫と同居したくて、夫が住む地域のアカデミアで、ここのラボだったら働きたいっていう研究室を見つけてそこを受けました。そこを受ける時に、受験先のラボの方(ロールモデル)が面談してくれて、(自分の気持ちや状況を)全部正直に話して、3月の何日までに返事が欲しいと頼み、それで落ちたら私は民間企業で就活するので、そこまでに落としてくださいってお願いまでしました。その結果、その研究室での採用が決まったのでアカデミアコースに進んだという次第です。(企業とアカデミア)どっちでも楽しいかな、と。そのくらいの気持ちで行ったから、今まで気分が落ち込むことなく来れたのかな。

C:自分でコントロールできないですよね、なかなか大学の人事って。他の就職もそうかもしれないですけど、いくつも受けることはできないし。自分の専門と、公募される大学が限られるので、選べないという感覚の方が大きかったので何も考えてなかった(笑)。そもそもドクターに行く時点で親には大反対されたのですが、人生楽しまなきゃ、という感じで、就職できるのならどこでもいこうと考えていました。採用頂いたのは、本当にラッキーだと思っています。学生に大丈夫だよとは簡単に言えないけれども、なんとかなるとも思っています。自分も、アカデミアがダメでも他の仕事に就こうと思っていました。努力して研究して、ドクターまで行って、何もならないことは絶対にないので、やりたいようにやればいいよって言ってあげたい。
一方で、結婚はできないかもしれないと思っていました。意を決して、結婚すると決めてから相手を探し(婚活)ました。(婚活)しないと北海道に来てから一切出会いはなく、仕事上の付き合いしかなかったので。自然な出会いはなかったです。

D:確かに、就職できるかどうかということになると、文系なので少し理系とは違うかもしれません。将来のことは確約しづらいのですが、研究を楽しんで自発的に一生懸命取り組んでやれるなら、誰かがそれを必ず見ていて正当に評価していてくれ、絶対とは言えないのですが、なんとか道は開けると思う。楽しいって思ってできるなら、頑張ってその道を突き進んでください、と思います。楽しくなく、義務感とかに追われてやるようなものだとしたら、多分自分との戦いに負けて、途中で行き詰まってしまうので進学はお勧めしないかな。

B:文系なので、大学院修士だと就職は民間企業でもあると思う。自分が理系の博士課程だったら、やっぱり福利厚生の良い方とか出会いがありそうな方を選んでしまいそう・・・。個人の志向みたいなものを考えつつ大学が動いていかなくてはいけないのかなと思います。

A:教員になると、出会いの場は少なくなる。最近、大学の教員になりたいっていう学生さんが少ないのは、私たちが教育・研究以外の作業もして忙しそうにしているからかなとか(笑)。私自身は自分の仕事はやりがいがあって楽しいと思っているのですが、今、私は任期つきで採用されているので、40歳半ばで路頭に迷うかもしれない、という次第です。続けたければ頑張るしかないですね。

第二回へつづく。

第一回は、結婚やパートナーとの家事分担についてお話した様子をお届けしました。Ree-D室長の矢野先生も、今回の座談会で話題に挙がった“家事代行サービスを利用する”というアイディアは、周りの同僚や先輩方からいただいたそう。矢野先生は、育児をしていた当時を振り返って、「私も当時は悲壮な顔していたと思います。同僚の年齢が上の男性の先生から、“今、大変だと思うけれども、人生において最も宝となる時期を過ごしていると思うよ”と言われて、今は本当にそう思います。」と話していました。

 次回は、みなさんの妊娠・出産・育児、そして仕事との両立について伺った様子をお届けしします。お楽しみに!

 

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