10名の「未来の科学者」さんたちは、11月から北海道大学の7つの研究室で研究を始めました。皆さんの配属先と研究テーマは以下の通りです。
- Aさん(中3女子)
- 地球環境科学研究院 環境生物科学部門 生態保全学分野
「開花結実に豊凶のあるバイケイソウの集団構造と繁殖様式」 - Bさん(高2女子)
- 地球環境科学研究院 環境生物科学部門 生態保全学分野
「雌雄異株植物—コウライテンナンショウ—の空間分布と繁殖特性」 - Cさん(高1男子)
- 理学研究院 自然史科学部門 宇宙惑星科学分野
「自作望遠鏡による太陽系内惑星と衛星の観測」 - Dさん(高1男子)
- 理学研究院 自然史科学部門 宇宙惑星科学分野
「自作望遠鏡による太陽系外惑星と衛星の観測」 - Eさん(高1女子)
- 理学研究院 自然史科学部門 多様性生物分野
「大学進学後に実現したいミジンコを使った研究計画の立案」 - Fさん(高1男子)
- 理学研究院 自然史科学部門 多様性生物分野
「大学進学後に実現したいミジンコを使った研究計画の立案」 - Gさん(高1女子)
- 農学研究院 環境資源学部門 生物生態・体系学分野
「発ガン遺伝子の細胞内局在と機能」 - Hさん(高1女子)
- 電子科学研究所 ナノシステム生理学分野
「生物の再生を映画に記録する」 - Iさん(高1女子)
- 水産科学研究院 海洋応用生命科学部門 増殖生物学分野
「飼育水温がウロコの再生速度にあたえる影響」 - Jさん(高1女子)
- 北方生物圏フィールド科学センター 七飯淡水実験所
「魚類の形態形成に関わるプログラムの解析」
それぞれのペースで月1回~8回研究室に通いながら、楽しく勉強や実験をしています。 毎月の報告書から抜粋して、皆さんがどんなことを学んでいるか見てみましょう。
Aさんの1月報告書より:
■今月の研究内容 実験・実習など
「電気泳動できちんとDNAがとれているか確認した。 PCRでDNAを増やした。」
■勉強したこと
「PCRでDNAを増やすときにプライマーとDNA合成酵素が必要だということを勉強した。温度変化によってDNAの二重らせんが離れたり、プライマーがくっついてDNA合成酵素がはたらいたりすることを勉強した。」
■今月の発見!~わかったこと、思ったこと
「PCRの原理について勉強できたのがよかった。ピペットの作業が前回より細かくて大変だった。DNAがきちんととれていてうれしかった。温度変化によって二重らせんが離れたり、プライマーがついてDNA合成酵素がはたらいたりするというのがわかって楽しかった。PCRによってクローン繁殖か種子繁殖かわかるのもすごいと思った。」
Dさんの12月報告書より
■先月の宿題
「太陽質量を導出する。望遠鏡に慣れる。指定された本を少し読んでくる」
■今月の研究内容 実験・実習など
「反射望遠鏡の鏡の研磨計画の作成」
勉強したこと
「天体の軌道長半径と公転周期から中心天体の質量を求める方法。 反射望遠鏡について。」
■読んだ本・論文
「星野次郎著『天文学への招待』 岡村定矩著『反射望遠鏡の作り方』」
■今月の発見!~わかったこと、思ったこと
「宿題の『天体の軌道長半径と公転周期から中心天体の質量を求める方法』をやっている途中に、ケプラーの調和の法則を導出出来た。」
みなさん着々と知識をつけているようです。今後の活躍を期待しましょう!
理学研究院多様性生物分野・栃内先生の説明を聞きながら実験動物の観察をしました。
理学研究院多様性生物分野・ミジンコの胚発生などについて、チューターさんの説明を聞きました。
理学院宇宙惑星科学分野・パソコンに向かって勉強中。