平成21年度文部科学省科学技術振興調整費新規事業「女性研究者養成システム改革加速」に北大提案課題『輝け、女性研究者!根を張れ、花咲け、実を結べ@北大』が採択されました。平成21年度から文部科学省が女性研究者支援事業第2弾として立ち上げ募集した科学技術振興調整費新規事業「女性研究者養成システム改革加速」は、平成18年度にスタートした「女性研究者支援モデル育成事業」で支援基盤が整備された機関において、女性研究者を正規教員として養成・定着させようという事業です。支援活動が盛んになってもなお女性比率がなかなか増えない理学系・工学系・農学系の3分野に特化して、女性教員を新規採用する場合に人件費のうち300万円を3年間振興調整費から出せるという画期的な事業募集ですが、私達が平成18年度から始めた「ポジティブアクション北大方式」を土台に考案されたのでは、とちょっぴり自負しています。その新規事業を逃すわけにはいかない、最大限活用させていただいて北大女性研究者の活躍促進を「加速」させるべく、プランを練りました。
文部科学省から提示された女性研究者支援事業「第2弾」に応えるべく、北大もこれまでの事業『輝け、女性研究者!活かす・育てる・支えるプラン in 北大』に続く『輝け、女性研究者!』シリーズ第2弾として、今回の提案『輝け、女性研究者!根を張れ、花咲け、実を結べ@北大』を申請しました。ますます輝け、女性研究者、というわけです。3年間の事業で進んだ環境整備・意識改革を踏まえて、この提案で私達が推進するのは「北大F3プロジェクト」。女性だというだけで能力を低く見られたり理不尽に否定されていた第1世代、男女雇用機会均等法により女性にも機会が与えられるようにはなったけれど活躍環境が整っていなかったため出産・育児等との両立困難で悔しい思いをした人がたくさんいる第2世代と比べて、本事業で「ぜひとも女性の力を科学技術の発展のためにもっと活かしたいから」と女性だけに門戸が開かれた公募により採用される理・工・農3つの分野(3 Fields)の新しい女性教員(Fresh Female Faculty)は第3世代(F3)の女性研究者と言えます。
女性研究者養成システム改革加速事業の事業期間は5年間。この5年間で、理・工・農分野に毎年5人、計25人の女性教員を採用します。理・工・農分野に女性教員が増えることで、同分野の女子学生も勇気と元気を得るでしょう。女性研究者たちが北大にしっかり根を張って、様々なライフイベントを経ても研究業績・教育成果の花・実をつけられるように、北大女性研究者支援室FResHUはこれまで以上にサポートしていきます。
◆関連部局の先生方、優秀な教員を最小の部局人事ポイントで採用できる大チャンスです。ぜひこのチャンを活かし、思い切って女性教員を採用してみてください。「女性を雇った経験がないから」とか、「出産等で十分に働けない時期があるのでは」等の懸念は女性研究者支援室がしっかりサポートして払拭・解消していきます。女性研究者を加えた多様なスタッフにより研究・教育をさらに充実・発展させてください。
◆北大そして全国の女性研究者のみなさん、大チャンスです。このチャンスをぜひ活かしてください!最短でも8年の安定した任用期間に、研究・教育の実戦力としての能力を示し、周囲を納得させてほしいと思います。北大は研究環境・居住環境さらに女性研究者活躍環境、いずれも◎ですよ。適切なワークライフバランスのもとで、研究・生活ともにあなたらしく進めることがきっとできますよ。
正規教員人件費に充当できる事業費をど~んと用意してくれた文部科学省も本気、
この事業推進のために自主財源をど~んとつぎ込む決意をした北海道大学も本気、
さあ、部局で教員人事に携わる先生方、そして採用対象となる女性研究者のみなさん、
「本気の輪」に加わってください!