『KNIT a Network!ロールモデル座談会』は、大学運営を担っている多様な仕事をテーマに様々なゲストを迎え、インタビュー方式によりゲストの人生、仕事内容などを語っていただく企画です。
8月6日は第4回目の開催となり、北海道大学監事 竹谷千里さんに『監事ってなんですか?』というテーマでお話を伺いました。
竹谷監事の経歴を伺う中で、北海道庁で多くの職務を経験されたお話や、20数年ぶりに本庁の女性部長となった際、マスコミからエプロン姿の竹谷監事の姿を期待して「朝の風景」を撮りたいというおかしな取材の依頼(実際は、ご主人がエプロンを付けて朝食の準備をされているそう)があった事など、興味深いお話をたくさん聞かせていただきました。
「監事」という仕事については、「どんな仕事なのか知りたい」と事前質問でもいただいており、参加者のみなさまにとっても注目ポイントでした。監事というお仕事は、総長のリーダーシップによる大学運営を、総長の権限に属さない立場から監査するお仕事であるとご説明いただきました。
そして名前が似ている「監査室」との違いについてですが、「監査室」とは総長の権限下にある組織であり、総長による自己監査をサポートする職務として監事と異なる視点から大学を見守っているとご説明をいただき、現場で運営しているスタッフ一同も“なるほど!”と納得した様子でした。
また「皆さんに伝えたい事」として、「仕事を楽しいと思うか辛いと思うかは自分次第」、「辛い仕事のあとにはご褒美が待っている」「一生懸命は、必ず誰かが見てくれている」等、10項目を挙げていただきました。これはどんな職業や立場の人にも響く言葉ではないでしょうか。
女性のキャリアパスについての事前質問「子育てとキャリアの両立について」の話題では、ダイバーシティ研究環境推進室特任教授の長堀紀子先生も加わり、ご自身の経験も踏まえてお話しました。今抱えている自分のミッションや希望の中ですべてを一度に達成することは誰でも難しいこと、その中で大切なことだけを守るという割り切りなどそれぞれの両立方法を伺うことができました。
更に竹谷監事からも、どんな道を選んだとしても、悩んだ末にその道を選んだのであれば、その決断をした時の自分を信じることが大事なのではとお話いただき、ライフとキャリアの両立に悩む方々にとって大きな力となったのではないでしょうか。
最後に8月31日をもって監事を退任されるという事で、参加者の方へ感謝と励ましのメッセージを頂きました。竹谷監事には多くの貴重なお話をいただき、ありがとうございました。参加していただいた皆さまもありがとうございました。
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次回のKnit a Network!研究者交流会は8月27日(木)、ゲストはKnit共同機関である室蘭工業大学の太田香先生です。おたのしみに!
KNIT a Network! ロールモデル座談会★ゲスト:室蘭工業大学地方創生研究開発センター准教授 太田香さん(8/27)