「科学者を目指す人へ~女性科学者からのメッセージ~」第13回は、理学研究院教授の黒岩麻里先生による「とりあえずやってみようの精神」というタイトルでの講義でした。初めて学会で発表した時「他人を感動させられる」「世界規模で影響を与えられる」研究という営みの面白さに気付き、そのことが研究者を目指すきっかけになったそうです。子どものころから今に至るまでの様々な経験やそこから得られた教訓を、学生達に真摯にお話してくださいました。学生達にとって、自分の将来を考えるヒントと今をどう過ごすかのヒントがたくさん得られたのではないかと思います。黒岩先生は「生物の性が決まる仕組み」について研究されていて、2015年に文部科学大臣表彰若手科学者賞受賞、また、子どものころ文系で文章を書く仕事がしたかったということで、一般書を執筆する等、精力的に活動されています。2人のお子さんの子育てと研究のタイムマネジメントについて学生から質問がありましたが、「5時に帰ると決めて帰る」「土日は休む」を徹底しているとのことでした。黒岩先生、ありがとうございました。