全学教育科目「研究者のキャリアデザイン~研究者の実例から学ぶ未来の選択」第12回は、信州大学 客員研究員 木村綾さんによる『企業実務での知見を生かしアラフォーから研究者キャリアを作る「地方活性化」領域の研究トレンド』というタイトルでの講義でした。
北大法学部を卒業した後、指導教員の勧めと、新しい世界に踏み出したい気持ちから、名古屋大の修士課程に進学しました。
卒論と修論を通じて「マイノリティーも生きやすい社会」に興味を深めていったそうです。
就職活動にあたっては、時間をお金に変える仕事ではなく、自分の問題意識にマッチしていてかつ、自己の成長につながる仕事を求め、民間企業数社で人事系の仕事をキャリアを積んできました。
人事とはコミュニケーションツール(経営のメッセージ)であり、やりがいを感じてきたそうです。
その後、札幌にUターン就職をし、
地方の中小企業には人材育成の余裕がない、街の産業や仕事を通じて人を育てることができない、ということを実感したそうです。
そのような問題意識をもって、信州大学の100年企業創出プロジェクトに研究者として参画しています。
今後の展望として、これまでの経験を活かしながら、新しいビジネスプロジェクトでケースを集めて研究を進め、自身のキャリア形成に向けて博士を取得したいとのことでした。
どんな仕事においても、自分の問題意識をもって取り組んできたことが、新たな出会いやチャンスにつながってきたことが、学生たちにも伝わったのではないかと思います。
木村さん、ありがとうございました!