『KNIT a Network!ロールモデル座談会』は、科学や研究の世界に関わる様々なゲストを迎え、インタビュー方式によりゲストの人生、仕事内容などを語っていただく企画です。
8/27(木)に開催された第5回目は、室蘭工業大学大学院工学科 准教授、文部科学省 卓越研究員の太田香さんに『研究と子育てと私』というタイトルでリモートでお話しを伺いました。
先生は、 バッテリーなしで身体に装着して利用できる端末に関する研究や、ドローンを使った非常時の情報通信網の提案など、あらゆるものがインターネットに接続された世界「IoT:情報ネットワーク」のご研究をされています。
視聴者からは「女性は結婚・子育てがあるから勉強しなくてもいいのではないかという周りの雰囲気を打破する方法は?」「公募に不採択になるなど挫けそうになる時の気持ちの切り替えは?」などの質問が出ていました。
太田先生には多くの貴重なお話、励ましのお言葉をいただき、誠にありがとうございました。学内のみならず北見工業大学や室蘭工業大学より60名ほどのお申し込み、ご参加をいただきました。誠にありがとうございました。
この続きは下記「レポート」をご覧ください。
次回のKNIT a Network!研究者交流会は9月10日(木)12:20~12:50、ゲストは産学・地域協働推進機構 産学協働マネージャー 城野理佳子さん、千脇美香さんです。
皆様のご参加をお待ちしております!
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レポート
8/27(木)に開催された第5回目は、室蘭工業大学大学院工学科 准教授、文部科学省 卓越研究員の太田香さんに『研究と子育てと私』というタイトルでリモートでお話しを伺いました。
幕末に戊辰戦争の舞台となった会津若松のご出身の太田先生。地元大学に進学され、コンピューターサイエンスの世界に身を置かれています。
博士時代にカナダで研究員をされていた際、ホストの先生がご夫婦で研究されていたことが、現在の太田先生ご夫婦のロールモデルになっているそうです。
室蘭工業大学に着任後、2回の産休・育休を取得されました。時間管理の自由度が高い大学教員の仕事はありがたいけれど、業績基準なので、お子さんが病気等で仕事を休まなければいけない子育て中の空白については考慮されない事が厳しいと感じているそうです。
結論から言うと「仕事と子育ての両立は人に助けてもらわないと無理!」と気持ちよく言い切っていただきました。
ご両親、義両親、保育園のサポートや、ライフイベント中の補助員雇用助成や同業者である夫のサポート、国内外の女性研究者同士のオンラインコミュニケーションを通じて助けられているそうです。
ご自身曰く、のんびりなタイプなので普段から挑戦する中に身を置かれている先生。公募に不採択になるなど挫けそうになる時の気持ちの切り替えは?という質問に、子育ての忙しさから感傷に浸っている余裕もなく、お陰で気持ちの切り替えができているとお答えいただきました。
また、女性は結婚・子育てがあるから勉強しなくてもいいのではないかという周りの雰囲気を打破する方法は?という質問に、女性研究者は数の少なさから良い意味でも悪い意味でも目立つので、きちんと成果を出せば、女性研究者として有利な立場にいられると思う。今は自由な時代。周りが反対する世界は狭い世界なので、夢があるなら飛び込んでみると意外と理解してくれる人がいるので、是非チャレンジしてほしいとお答えいただきました。
子育て中は研究が進まず、追い込まれたり焦りはありませんか?という質問には、研究も人生で大事だけど、今は子育てがメイン。子育ても数年で終わるので、その後研究に力を注ぎたいということでした。
太田先生には多くの貴重なお話、励ましのお言葉をいただき、誠にありがとうございました。さらに学内外から60名以上のお申し込み、ご参加をいただきました。参加者の皆様、誠にありがとうございました。