『KNIT a Network!ロールモデル座談会』は、科学や研究の世界に関わる様々なゲストを迎え、インタビュー方式によりゲストの人生、仕事内容などを語っていただく企画です。
9/10(木)に開催された第6回目は、大学の中のお仕事シリーズ。産学・地域協働推進機構 イノベーション創出部門 産学協働マネージャー 城野理佳子さん、千脇美香さんに「北大産学連携マネージャー2人仕事の花道」~北大の産学連携の取り組み、その他いろいろ~というタイトルでお話を伺いました。
お2人は、研究成果を社会へ送り出すための特許出願・維持・発明に関する業務や、研究シーズを基に起業する起業家を育てていく取り組み、研究成果や研究に必要なサンプルの海外持ち出し、持ち込みに関わる手続きを行っている産学・地域協働推進機構に所属されています。
視聴者の皆様からは「今まで北大から起業された方はどのような事業をされていますか?」「問合せはどこから行えばいいですか?」などの質問をいただきました。
城野さん、千脇さんには多くの貴重なお話を分かりやすく説明いただき、誠にありがとうございました。さらに学内外から20名ほどのお申し込み、ご参加をいただきました。参加者の皆様、誠にありがとうございました。
この続きは下記「レポート」をご覧ください。
次回のKNIT a Network!研究者交流会は9月24日(木)12:20~12:50、ゲストは北見工業大学 学長補佐(ダイバーシティ担当)、応用化学系 教授 川村みどりさんです。
皆様のご参加をお待ちしております!
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レポート
大きなカピバラの人形「ディスタンスくん」を真ん中に置いて、適切な距離を取りながらリモートでご出演いただいたお2人。産学協働マネージャーの城野さんは北大工学研究科の博士課程を経て北大でお仕事をされています。
同じく産学協働マネージャーの千脇さんは、働きながら本学CoSTEPで学び、ご自身が感じた課題に取り組む仕事を選ぶ中で今に至っているとのこと。
産学・地域協働推進機構は特許出願や維持といった業務の他に、アントレプレナー(起業家育成)教育、企業との共同研究の橋渡し、研究成果や研究に必要なサンプルの海外持ち出し、持ち込みに関わる手続きを主な業務としています。
お2人の仕事紹介では、研究者として知っておきたい知的財産に関する北海道大学の制度について分かりやすくご説明いただきました。
本学で行っている共同研究の連携パターンのお話や、特許出願に関わる予算について(特許出願に掛かる金額は、産学・地域協働推進機構から予算を組むため、研究費から予算を出す必要はないこと)、特許を出願するメリット(特許、売上の一部がライセンス収入として研究者に還元されること)など、研究者だけでなく大学で働く私たちも知っておいたほうが良い情報を教えていただきました。
また、お2人は「山岳連携部」を立ち上げ羊蹄山を登頂したり、野菜などを育てて学内の方との交流を図る「のら部」を立ち上げたりとパワフルな活動をされています。
質問しやすい雰囲気のお2人宛てに、座談会中次々と質問をいただきました。
今まで北大から起業された方はどのような事業をされていますか?という質問にはITや農業・創薬系の方が起業されているとお答えいただきました。
海外からの技術、サンプルの持ち込みや持ち出しなどの問合せはどこから行えばいいですか?という質問には、産学・地域協働推進機構のホームページにそれぞれの分野に応じた問合せフォームがあるので、些細な事でも悩んだらとりあえず質問してください!とお答えいただきました。
仕事のやりがいを感じるのは、支援する立場にいるので、研究者のお役に立てること、研究者から「ありがとう」と声をかけていただけることだというお2人。少しでも分からないことがあったら、産学・地域協働推進機構にいる各分野の専門家がサポートします!遠慮せずにどんどん聞いてください、ということでした。
城野さん、千脇さんには多くの貴重なお話を分かりやすく説明いただき、誠にありがとうございました。さらに学内外から20名ほどのお申し込み、ご参加をいただきました。参加者の皆様、誠にありがとうございました。