活動報告

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KNIT a Network!ロールモデル座談会(ゲスト:帯広畜産大学 畜産フィールド科学センター 准教授 川島千帆さん)を開催しました(11/19)

『KNIT a Network!ロールモデル座談会』は、科学や研究の世界に関わる様々なゲストを迎え、インタビュー方式によりゲストの人生、仕事内容などを語っていただく企画です。
11/19(木)に開催された第10回目は、帯広畜産大学 畜産フィールド科学センター 准教授、男女共同参画推進室 室長 川島千帆さんに『妊娠・出産・育児の理想と現実~息子のおかげで見えたもの~』というタイトルでお話を伺いました。
 
水産の街小樽ご出身で、農業の街・帯広畜産大学へと進学された川島先生。牛の健康に関わる研究をされています。
研究柄、牛の妊娠・出産が身近であることからご自身の妊娠・出産のロールモデルは牛だったという川島先生。しかし人間(川島先生)の妊娠・出産は全く異なり、出産後も体調を崩し、牛の世界だったら淘汰されていたと思うくらい体調が悪かった(川島先生談)という様々な体験をお話してくださいました。
お子様と学会へ行ったり、お子様が大きくなってからは研究も一緒にすることがあるとのこと。参加者の方からは「出張に一緒に連れて行かれた際のお子さんの過ごし方や、学校を休まれた分のお勉強はどうされていますか?」など質問をいただき、所属する学会の託児サービスや事務局に相談するなどのノウハウを教えていただきました。
 
川島先生には多くの貴重なお話、励ましのお言葉をいただき、誠にありがとうございました。学内のみならず北見工業大学や室蘭工業大学より30名ほどのお申し込み、ご参加をいただきました。誠にありがとうございました。
この続きは下記「レポート」をご覧ください。
 
次回のKNIT a Network!研究者交流会は2021年1月に開催する予定です。近日Webサイトでご案内いたしますので、皆様のご参加をお待ちしております!

 

レポート

帯広畜産大学初の産休・育休を取得された川島先生。研究の中で、牛が妊娠中も元気に搾乳(仕事)する様子や、産後すぐに搾乳(仕事)する様子を見ていたため、人間であるご自身も同じような妊娠・出産を想定されていたそうですが、実際は牛の世界だったら淘汰されていたであろう(川島先生談)様々な想定外が起こったそうです。

妊娠中や出産後も搾乳(仕事)をする牛を見て、自分も元気に仕事を続けることができると思ったら、体調の変化や環境の変化があったとのこと。
川島先生の妊娠・出産ロールモデルは牛だけではなく、研究外活動のバレーボール仲間のみなさまがいらっしゃったのですが、これはやはり人それぞれだったようです。しかし、出産する時の病院で一緒だった仲間が今でもお友達であり、出産や子育てのことをたくさん教えてくださったエピソードを教えてくださいました。
研究中心の出産前のライフスタイルから、出産後はお子さん中心の生活にシフトしたことで、研究時間は減った一方、お子様のおかげで得たものは大きいという先生。もともと、牛の健康に関わることが研究のご専門ではありましたが、ご自身の子育ての経験から、健康な子牛が生まれるよう、胎子のための妊娠期の母牛の栄養改善に関する研究を始めたとのことです。そしてライフスタイルの変化から、これからの子育て世代が働きやすい環境に改善していく側に立って変えていきたいと気持ちをお話いただきました。
 
川島先生のお話には、よくお子様が登場します。出張へ一緒に行ったり、研究も一緒にすることがあるようです。参加者の方より、「出張に一緒に連れて行かれた際のお子さんの過ごし方や、学校を休まれた分のお勉強はどうされていますか?」という質問には、一緒に出歩けるのも小さいうちだけだと思っているので、習えなかった部分については自分が教えて、旅先でしか経験できないことをさせてあげよう!と思っている、とお話いただきました。学会中のお子様の託児について、学会が用意している託児サービスのことや、事務局へ相談すること、小さいころから一緒に参加しているので、子供と一緒に参加することが特別な雰囲気ではない様子や、男性研究者もお子さんを連れて参加されている様子など教えてくださいました。
 
川島先生には多くの貴重なお話、励ましのお言葉をいただき、誠にありがとうございました。学内のみならず北見工業大学や室蘭工業大学より30名ほどのお申し込み、ご参加をいただきました。誠にありがとうございました。