活動報告

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【部局取組支援】獣医学研究院FD・SDセミナーを開催しました(7/14)

2022年7月14日、獣医学研究院主催「学内向けセミナー:「アンコンシャスバイアスを知る」」がオンラインで開催されました。
本セミナーは、「ダイバーシティ・インクルージョン推進に向けた部局等による取組支援プログラム」による、獣医学研究院に対する支援により実施されました。
以下、レポートをご紹介させていただきます。
 
※FD・SDについて 
 FD:Faculty Development  SD: Staff Development
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 本部局では、獣医学研究院・人獣共通感染症国際共同研究所の女性教員比率が低水準でとどまっていること、また今後は女性教員数の増加が予想されることから、教職員の意識喚起を目的としてダイバーシティに関するFDを昨年度より開催している。本年度は、第2回として「アンコンシャス・バイアス」をテーマに据えた。女性教員比率が高まった際に起こり得る問題や、学生の進学・進路に関わる決断にアンコンシャス・バイアスが悪影響を及ぼしていないか各々が考えることを目的とした。外部講師として、アンコンシャス・バイアスに詳しく、多くの関連著書、講演経験を持つ東洋大学 社会心理学科の北村英哉教授を招いた。大学HP等で広く広報を行った結果、獣医系部局にとどまらず北大内の多くの部局より参加希望者が集まった。
 
 まず、本学ダイバーシティ・インクルージョン(DEI)推進本部 副本部長 矢野 理香 教授から「北海道大学におけるダイバーシティの未来」のタイトルで、北海道大学や獣医学部の現状について、数値データで紹介された。また、大学構成員のダイバーシティ化や学ぶ・研究する権利を保障するためにはアンコンシャス・バイアスへの対応が必要であること等を説明頂いた。
 
 続いて東洋大学 北村 英哉 教授からは「ダイバーシティとアンコンシャス・バイアス~誰にでもある無意識の不適切行動に気づく」のタイトルで、アンコンシャス・バイアスが生じる背景、具体的な事例、対策について講演頂いた。「アンコンシャス・バイアス」という言葉はぼかした表現だが、これにより生じた不適切行動は他者の「人権の侵害」であり、その対策を講じることは「かわいそうだから」「ボランティア」ではなく、「義務」であり、これを守れない場合は世界的なルールから逸脱してしまうこと等が強調された。
 
 その後、参加者全員を対象にグループディスカッションを実施し、日常で見聞きした、経験したアンコンシャス・バイアスについて経験を共有した。子供の幼稚園・習い事・学校等での対応や、動物病院での事例、学生や同僚に対するアンコンシャス・バイアス等、多様な経験・意見が共有された。
 
 セミナー後のアンケートでも、回答者の9割近くから期待通り・期待以上の講演内容であったとの評価が寄せられ、ダイバーシティに対する意識の醸成に寄与することができたと手ごたえを感じた。

 DEI推進本部では、「ダイバーシティ・インクルージョン推進に向けた部局等による取組支援プログラム」として、北海道大学の各部局が企画・主催するダイバーシティ推進に関する研修やセミナーの開催費用を支援しています。
詳細は以下のページをご覧ください。
ダイバーシティ・インクルージョン推進に向けた部局等による取組支援プログラム2022年度の募集はこちら