9/6(火)16:00~ 愛知淑徳大学教授の坂田陽子先生による「研究と育児の両立~発達心理学研究から見る”お気楽育児”のススメ~」を開催しました。第1部「研究と育児の両立編」では、仕事の有無と子どもの有無(希望)で4つの場合分けをした際に、当事者を取り巻く環境との課題について整理して考え、それぞれの場合に必要な支援についてお話しいただきました。研究と育児に追われて大変な状況になっているときには、むしろ自分が何を必要としているのかわからなくなりがち(目先の個々のタスクが山積みでこなすだけで精いっぱい)です。だから、当事者が状況を把握できるようあらかじめ整理された形でサポートを提供することも大事ですし、キャリア教育という形で研究者を目指す学生へのの情報提供も必要と感じました。
第2部「お気楽育児のススメ編」では、9歳の壁と好奇心を伸ばすことの大切さ、子どものタイプ別子育て法についてお話しいただきました。親と子どもを「ゆっくり型(熟考型)」と「早型(衝動型)」の二つに分けた場合、親子で異なるタイプの時に困難が生じやすいとのこと。育児相談の事例からも、子どもゆっくり型x母親早型の組み合わせの場合、最も注意が必要ということです。「早くしなさい!」を多く言ってしまいがちですが、「なるべく手や口を出さずに待ってあげてください」とのことでした。なお、タイプ別子育て法は、学生の指導やコミュニケーションの際にも当てはまります。相手は○○なタイプなのだから、このようにコミュニケーションを取ろう、というように知識に基づいて戦略を立てることで、無駄なイライラが減って生産的な活動に費やす時間が増えると良いと思います。
活動報告
【開催報告】研究と育児の両立~発達心理学研究から見る”お気楽育児”のススメ~
- 投稿日:2016.09.12
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