平成18年度文部科学省科学技術振興調整費事業「女性研究者支援モデル育成」に採択され3年間実施してきた北海道大学提案課題『輝け、女性研究者!活かす・育てる・支えるプラン in 北大』について、事業後評価は「B」であり、提案書に記載された所期の計画と同等の取組が行われるとともに、特色ある優れたモデル的な取組によって全国の研究機関や関係者の意識改革に果たした役割は非常に高いと評価されています。評価結果・コメントは資料①の通りです。
資料①:【女性・北海道大学】評価結果報告書PDF
資料②:評価結果報告書案への意見 【北海道大学】PDF
資料③:【北海道大学】事実誤認などの意見に対する回答PDF
資料④:意見に対する回答・補足PDF
評価ヒアリング後、最終評価(資料①)と同内容の評価案が本学に提示されました。6評価項目中4項目A、2項目B、総合評価Bの理由について問い合わせた本学からの意見書(資料②)に対する回答(資料③④)もご参照ください。
評価結果を真摯に受け止めた上で、PDCAサイクルにおける評価(C; check)後のアクション(A)の段階として、評価段階に留まることなく前へ進みたいと思います。なぜなら、私たちがよりよい事業推進のために懸命に努力してきたのは評価の次のステージである学内外の女性研究者の活躍促進のためだからです。女性研究者たちの現状・日常を見つめ、世間的な評価・数値・広報にではなく、実際に支援を必要としている人・状況に根ざした実質的な支援に力を注いできた私たちは、「☆三つ付かなくても地域の人達に愛され、日常的に、また遠来の客人を誘ってちょっと自慢したくなる庶民的なレストラン」のように、支援に関わった人たちが温かい気持ちになれる支援をこれからも継続推進していきたいと思います。
そんな私たちが最も気にするのは、実際に私たちの事業と関わった学内外の方たちからの声です。本サイトのアンケート欄に、ぜひ注文・ご批判等を含め、皆さんのご意見・評価をお寄せいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
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モデル育成事業を推進・展開してきた中で反省点もたくさんありますが、初心どおり、「2020年までに北大全研究者の女性比率を20%に(Triple Twenties計画)」という少し先の目標に向かって進むための基盤作りの3年間として、科学技術振興調整費があったからこそ様々な支援策を試みることができ、それまで研究者のための実質的な男女共同参画推進が何もなかった本学においては大きな進展・成果が得られたと思っています。ほとんどの支援策は本学自主財源によって事業終了後も継続実施されていますし、この事業への応募を契機に開始したポジティブアクション北大方式も、「女性研究者養成システム改革加速」事業へと波及展開したことをとても嬉しく思っています。「お試し期間」であったモデル育成事業が終了し、これからが支援活動の真価が問われる時です。皆さんからの声を力に、北大および北大女性研究者支援室はこれからも、新たにスタートした振興調整費事業・システム改革加速の推進と並行して、多面的・実質的な女性研究者支援を工夫・展開していきたいと思います。