活動報告

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女性研究者ロールモデル講演会「視座を高め、キャリアのNEXT STEPへ」開催報告

2023年1月7日(土)に一般社団法人 日本女性科学者の会とDEI推進本部の共催で、女性研究者ロールモデル講演会「視座を高め、キャリアのNEXT STEPへ」をオンライン開催しました。
本講演会では、大学でのDEIの取組を紹介するとともに、日本とアメリカのそれぞれ異なる環境で第一線で活躍する女性研究者3名に、キャリアの歩みやワークライフバランス、科学者としての社会貢献活動など、様々なご経験についてお話いただきました。

まず、北海道大学ダイバーシティ・インクルージョン推進本部・特任教授の長堀紀子先生より、「北海道大学における女性研究者育成支援の取り組み」と題して、北大での女性研究者の現状や課題、大学でのDEI推進の取組について紹介がありました。また、DEI推進に関する社会の動きについてもお話いただきました。

続いて、北海道大学大学院歯学研究院血管生物分子病理学・助教の間石奈湖先生より、「女性研究者が子育てしながら研究を続けるということ」と題して、ご自身を取り巻く環境、子育て中に直面する問題点について、経験を含めてお話いただきました。また、子育てよる制約がある中での、研究室での周囲の理解やお互いにサポートできるような体制づくりが大切、との指摘をいただきました。

最後の特別講演では、本学医学部卒で米ハーバード大学医学部助教授・同大付属マサチューセッツ総合病院(MGH)小児うつセンター長の内田舞先生より、「子どものこころの脳科学〜偏見に打ち勝つ科学のアドボカシー」と題してお話いただきました。内田先生は、本学医学部在学中に、米国医師国家試験に合格、研修医として採用され、日本の医学部卒業者として史上最年少の米国臨床医となり、現在は3人のお子さんを育てながらご活躍されております。三男を妊娠中に新型コロナワクチンを接種した体験や、その体験にまつわる様々なメディアやSNSでの発信、また、偏見・差別・誤認に打ち勝つには知識が必要ということ、アメリカで小児精神科医を選んだ経緯などについてお話いただきました。

本講演会には80名程の参加があり、大変有意義な時間となりました。