5月23日(木)、北大中央キャンパス総合研究棟1号館 人材育成本部会議室に於いて、スタートアップの自主勉強会として「研究者と大学院生のためのスタートアップ勉強会」を開催し、株式会社 Fast Track Initiative ベンチャーパートナーの中原拓さんに、ライフサイエンス系の研究開発型スタートアップを取り巻く最新状況についてお話いただきました。
・世界的には基礎研究力が高い大学ほど、スタートアップも盛ん
・スタートアップを盛り上げるためには、エコシステムが重要(1社だけあっても効果がない)
・シリコンバレーの成功の重要な要素は「起業家のコミュニティがあること」
等、世界の状況について解説がありました。日本では東京大学を中心に、スタートアップのエコシステムができてきており、スタートアップは研究者にとっての研究の社会実装あるいはキャリアの現実的な選択肢のひとつとなっていると言えるそうです。北海道においてもエコシステム形成に向けて、研究の社会実装の手段としてスタートアップを盛り上げていくためには、「研究者主導のコミュニティ形成」が有効な手段ではないか、ということが話合われました。
本勉強会にはライフサイエンス系の研究者・学生を中心にx名が参加し、新しい情報を得ることで、スタートアップがより身近に感じられたのではないかと思います。また、
「実際に起業準備中。同じ立場の研究者のネットワークが欲しい」「自分の研究を社会に還元する方法を探っている」等、研究成果の社会実装に関する研究者の具体的なニーズも可視化されました。
人材育成本部女性研究者支援室では、研究者の現場ニーズに即した「研究者のための自主勉強会」シリーズを開催してまいります。研究発展に向けてこういうことが知りたい、〇〇に興味がある研究者と出会いたい、等、勉強会テーマを随時募集しておりますので、freshu@synfoster.hokudai.ac.jp までお気軽にご連絡・ご相談ください。