2021年12月1日、北海道大学は「ダイバーシティ&インクルージョン推進宣言」を発信しました。
それにともない、12月2日に北海道大学寳金清博総長による記者会見を行いました。
北海道大学は約150年の長い歴史の中で、「フロンティア精神」、「国際性の涵養」、「全人教育」及び「実学の重視」という四つの基本理念を建学の精神として掲げてきました。
現在、進行中のいくつかの改革の中では、①秀逸な教育・研究と②これをイノベーションの起点とするためのエコシステムを構築することが必要となっており、また、本学の広大で、美しい、四季の変化に富んだキャンパスの価値を高める施策として、キャンパス・マスター・プランと連動しながら、施設全体をSDGs・脱炭素での実践の場として提案することを推進しています。
SDGsの達成には、5.ジェンダー平等、10.人や国の不平等をなくそう、17.パートナーシップなどを見据え、学生・教職員のマインドセットを変えることが大前提です。このためにも、ダイバーシティ・インクルージョンの推進を力強く推進することは必須であると考えます。
学内においては、北海道大学憲章を制定し、すべての北海道大学人が実践すべき事柄を定めた「行動規範」を明文化しました。
ダイバーシティ&インクルージョン推進宣言は、この行動規範の「人権と多様性の尊重」に連動し、国際社会に向けて本学の今後の決意を強く示すために発信するものです。
宣言制定に合わせ、大学におけるダイバーシティ&インクルージョンを推進する上で重要なテーマである「ジェンダー、セクシュアリティ、民族共生、ユニバーサルデザイン」について、12月中に全4回の連続講演会を開催します。
また、「北海道大学がダイバーシティ&インクルージョンをちょっと考える6か月」と銘打った長期の学内向けキャンペーンを11月から実施しており、学生を含む様々な人がダイバーシティ&インクルージョンを考える機会を普段より多く提供しています。
2026年、北海道大学は、創基150年の記念すべきマイルストーンの年を迎えます。
この創基150周年記念事業においても、「光は、北から。」を合言葉に、光が三原色から成り立つように,3つのテーマを設定しています。Sustainability,Innovation、そしてDiversityです。
より明るい社会の実現に向けて「北から新しい世界を作っていく。」ことを確実に推進していきたいと思います。
記者会見にはたくさんの人が集まりました。
記者会見後も報道陣のご質問にお答えしました。
皆様の関心度の高さを伺えました。
北海道大学ダイバーシティ&インクルージョン推進宣言 特設サイト
https://diversity.synfoster.hokudai.ac.jp/