円卓会議については→こちら
2022年3月8日、京都大学 世界視力を備えた次世代トップ研究者育成プログラム(L-INSIGHT)・北海道大学 ダイバーシティ研究環境推進室(Ree-D)の主催で「次世代リーダーシップ研究者『円卓会議』~女性がリーダーシップを発揮する際の課題を認識し、無意識のバイアスを意識化して解決へ~」を開催いたしました。
本円卓会議では、全ての研究者が「個性と能力を充分に発揮」するために必要な研究環境の整備に向けて、無意識のバイアスを意識化し、女性研究者がリーダーシップを発揮する際の課題を明らかにすることを目的としました。
京阪神次世代グローバル研究リーダー育成コンソーシアム(K-CONNEX)、北海道大学 研究人材育成推進室(L-Station)のほか、キリンホールディングス株式会社、三井化学株式会社の協力、在京都フランス総領事館、在フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本の後援のもと、オンラインでの中継を行い、150名を超える参加者がありました。
Invited Talkでは、藤波優さん(株式会社朝日新聞 東京本社科学医療部)により「記者から見た研究者のジェンダーギャップ」について、長堀紀子特任教授(北海道大学人材育成本部ダイバーシティ研究環境推進室)により「無意識のバイアスと女性研究者のリーダーシップ~北海道大学の取組と事例から~」についてのお話をいただきました。
お昼時間を挟み、Round Table1では、「若手研究者による無意識バイアスことはじめ」として、若手研究者6名が磯部昌憲フェロー(京都大学L-INSIGHT・医学部附属病院)のファシリテートのもと、日々の仕事や研究活動において直面する無意識のバイアスや解決すべき課題などについて話し合い、活発な意見が出されました。
続くRound Table2では、「多様な人材が能力を発揮できる環境」として、Round Table1で出された課題に関連し、組織運営や環境整備を実施する立場から、現状認識や問題意識について話し合われました。最後に希望する参加者のグループワークをもとに、主催者が当円卓会議のステートメントを以下の通りまとめました。
「すべての若手研究者が活躍できる研究環境の実現に向けて、垣根を超えたコミュニケーションを経て、無意識バイアスに関する教育研修の場を作る制度をトップダウン、ボトムアップ両方で作る」
このステートメントを参加者全員が心にとめ、普段の仕事や教育研究活動の中で各自が自分にできることを一歩ずつ進めることを期待し、次世代リーダーシップ研究者「円卓会議」を締めくくりました。
次回「円卓会議II」は、2022年夏頃、札幌での開催を予定しています。ステートメントについてどのように行動したか、それぞれの振り返りも行いますので、ご期待ください。