2024年9月27日、高等教育推進機構国際教育研究部主催のセミナー「移民教員の活用による教員不足の解消と労働力の多様化(原文タイトル:Harnessing Immigrant Teachers to Address Teachers Shortage and Diversity the Teaching Workforce)が、オンラインで開催されました。
本セミナーは、「ダイバーシティ・インクルージョン推進に向けた部局等による取組支援プログラム」による、高等教育推進機構国際教育研究部に対する支援により実施されました。
以下、レポートをご紹介させていただきます。
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2024年9月27日(金)17:00から、高等教育推進機構国際教育研究部が主催するセミナー「移民教員の活用による教員不足の解消と労働力の多様化(原文タイトル:Harnessing Immigrant Teachers to Address Teachers Shortage and Diversity the Teaching Workforce)がオンラインで開催されました。本セミナーは、「ダイバーシティ・インクルージョン推進に向けた部局等による取組支援プログラム」による、高等教育推進機構国際教育研究部による支援により実施されました。
本セミナーでは、近年、教員不足解消の観点からも重視されている移民教員の活用について、多言語・多文化国家であるオーストラリアを事例に研究をされている、Dr Sun Yee Yip(モナシュ大学)を講師に迎え、学校という職場環境において、多様な背景を持った人々が自らの能力を十全に発揮し、互いに心地よく働く上で必要な環境の整備や資質能力・態度について、参加者とともに検討しました。Dr Yipの講演に先立ち、オーストラリアの学校教育および教員養成の概況について、自身も教員養成に携わる齊藤英介先生(モナシュ大学)にお話しをいただきました。講演後の質疑応答に多くの時間を割くことができたため、参加者には、すでに多文化国家として一定の蓄積があるオーストラリアの学校においてさえ、移民教員が自身の能力が適切に認められないことに、葛藤や疎外感を感じていること、まただからこそ職場環境はもちろん、組織および関係者の意識改革が必要であることを、それぞれの立場から考えるきっかけを提供できたと考えます。
9月下旬の2学期開始直前の金曜日の夜にもかかわらず、36名の方々にご参加いただきました。また、英語での実施となったため、留学生のみなさんにも多くご参加いただくことができました。なお、本セミナーは、高等教育推進機構が毎年発行しているブックレットにその内容をまとめ、日本語・英語の両言語で公開する予定です。本テーマに関心はあったものの、本セミナーに参加できなかった方々にも、広くその内容をご紹介できればと考えています。
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DEI推進本部では、「ダイバーシティ・インクルージョン推進に向けた部局等による取組支援プログラム」として、北海道大学の各部局が企画・主催するダイバーシティ推進に関する研修やセミナーの開催費用を支援しています。