2024年10月17日、先端生命科学研究院主催のセミナー「プロテオーム解析から迫るプロテオスタシス研究」が開催されました。また同日に、セミナーに招へいした女性研究者とのDEIに関する意見交換会が行われました。
本セミナーは、先端生命科学研究院・准教授 北村朗先生に対する「女性研究者招へい支援」によって実施されました。
以下、レポートをご紹介させていただきます。
概要
セミナー名称:プロテオーム解析から迫るプロテオスタシス研究
日時:2024年10月17日(木)16:00-17:00
会場:北キャンパス総合研究棟七号館・産学コミュニティホール
招へい者:岩崎 未央(京都大学iPS細胞研究所・講師)
参加者:計18名(教職員6名,大学院生8名,学部生4名)
DEIに関する意見交換会
日時:2024年10月17日(木) 17:00-18:00
会場:北キャンパス総合研究棟七号館・産学コミュニティホール
テーマ・内容:岩崎講師の所属する京都大学iPS細胞研究所ならびに岩崎講師が過去に所属していた京都大学大学院薬学研究科ならびに慶應義塾大学環境情報学部での経験を踏まえたDEI推進の取組事例を紹介していただきました.特に女性研究者として若手PIとして独立した研究室運営を開始するに至った経緯や経験,PIになる前となった後でどのような心理状態や覚悟の変化が起こったのかを紹介していただき,参加者からの質問や意見も交えつつ議論を進めました.
参加者:計15名(教職員4名,大学院生7名,学部生4名)
実施による成果について
1)セミナー等について
mRNAと翻訳されたタンパク質の量が必ずしも相関しないという着想点から,具体的に核内に留められているmRNAの種類同定を提示していただき,さらに本セミナーの準備段階でのやり取りから,岩崎博士と実施者との共同研究に発展し,すでに有益なプロテオミクスデータを取得することができていることから,共同研究者の確立,そして成果を搬出したという点で,本セミナーは大きな効果があったと判断される.今後もこの共同研究体制を持続する予定.
2)当該女性研究者とのDEIに関する意見交換等について
女性助教,女性大学院生,女性学部生からライフイベントやキャリアパスに対する不安点について具体的な質問があり,岩崎博士の経験を元にした貴重なご意見を拝聴することができた.このようなセミナーは学会の講演会場やポスター発表ではなし得ない体験であり,そのような場を提供することができた.今後は岩崎博士以外の女性研究者を招へいすることも検討し,セミナーへの参加者を増やすなどして,本学において女性研究者・女性教員が増加する契機を継続して提供していきたい.