本授業では、キャリア開発の枠組みを学び、具体的なキャリアヒストリーと合わせて考えることで、キャリア開発への理解を深めることを目的としています。
同時に、研究内容や研究に対する思いを本人から直接聞くことで、研究者の使命や社会的役割について理解を深めてもらいます。
留学、企業から大学への転身、出産・育児等さまざまな経験してきた女性研究者が、やりたいことを実現するためにどのように工夫し、何を困難と感じ、どうそれを乗り越えてきたのかを知ることは、男女を問わず学生の皆さんが、主体的で戦略的なライフキャリアデザインを考えるうえで役立つでしょう。
また、個人のキャリアと社会環境との関りを理解し「社会における多様な人材の活躍」「持続可能な社会のための人材育成」についても考える契機としてもらいます。
準備学習
理解を深めるために、書籍やインターネットでの情報収集・自主学習が期待されます。女性科学者による講義では、受講前にホームページ等で各教員の専門分野について把握しておいてください。
成績評価の基準と方法
受講状況、レポート等によって、総合的に評価します。
各回のテーマ一覧
講師名に参考Webサイトへのリンクが貼ってあります。
回 | 授業日 | 内 容 | 講 師 |
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1 | 4月9日 | オリエンテーション | 長堀紀子 特任准教授 人材育成本部女性研究者支援室 |
2 | 4月16日 | キャリア開発概論 | 長堀紀子 特任准教授 人材育成本部女性研究者支援室 |
3 | 4月23日 | 社会環境と個人のキャリア | 長堀紀子 特任准教授 人材育成本部女性研究者支援室 |
4 | 5月7日 | かく乱と再生の生態学を活かした気候変動への適応 | 森本 淳子 農学研究院基礎研究部門 |
5 | 5月14日 | 未来を創る研究がしたくて〜きのこゲノム情報に基づいた植物バイオマス分解プロセスの効率化〜 | 堀 千明 工学研究院応用化学部門 |
6 | 5月21日 | 研究分野に多様性を持つということ | 薬師寺 文華 薬学研究院創薬科学研究教育センター |
7 | 5月28日 | 動物の特殊能力についての研究がヒトの健康に役立つ? | 岡松 優子 獣医学研究院獣医学部門 |
8 | 6月4日 | 北海道大学理学部に入学してから研究者となるまで | 鎌田 瑠泉 理学研究院化学部門 |
9 | 6月11日 | 中間まとめ・ディスカッション | 長堀紀子 特任准教授 人材育成本部女性研究者支援室 |
10 | 6月18日 | キャリアとジェンダー――職場の男女平等の研究 | 駒川智子 准教授 教育学研究院職業能力形成論 |
11 | 6月25日 | 「脱ステレオタイプ」から考える研究者人生の多様性 | 相馬雅代 准教授 理学研究院生物科学部門 |
12 | 7月2日 | 企業実務での知見を生かしアラフォーから研究者キャリアを作る「地方活性化」領域の研究トレンド | 木村 綾 NoMaps/信州大学キャリア・教育サポートセンター |
13 | 7月9日 | ミライは自分できめるもの~いち研究者の実例~ | 高島舞 助教 触媒科学研究所 |
14 | 7月16日 | 30代最後の年に奨学金もらってフランス留学してみた~研究者の可能性、プロとして行く海外 | 大野直子 助教 工学研究院材料科学部門 |
15 | 7月23日 | 総括・最終レポート課題掲示 | 長堀紀子 特任准教授 人材育成本部女性研究者支援室 |