DEI推進本部では、文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(女性リーダー育成型)」の一環として、女性の学生及び大学院生が自身のキャリア形成について考える機会を提供するとともに、女性の博士課程への進学を後押しすることを目的に実施されるセミナー等の開催に対し、必要な経費の一部を支援する、「女性の学生及び大学院生向けキャリアイベント開催支援」を行っております。
この支援により、2024年7月30日、理学研究院による「女性リーダー研究者を目指す学生・大学院生のためのキャリアパスセミナー」が開催されました。
以下、レポートを紹介させていただきます。
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【実施した内容】
本セミナーでは、第一線の研究者であり、ご夫婦で共にモントリオール大学で研究・教育を行われているPascale Legault教授とJames G. Omichinski教授をお招きした。セミナーの前半では、Pascale Legault教授からご自身のキャリアについてご講演いただいた。講演では、ダイバーシティの重要性、インクルーシブなリーダーシップ、多様性の力を活かすこと、ワークライフバランスの確立といったトピックを通じて、具体的な事例を交えながら女性リーダーとしてのキャリアパスについてご紹介いただいた。講演後、ディスカッションセッションを設け、申請者がコーディネーターとなって参加者からの質問を受け付けた。参加した女子学生が、キャリアパスの選択、大学での働き方、女性として研究を続ける上での課題や成功のポイントについて積極的に質問を行った。先生方はそれぞれの質問に対して具体的かつ実践的なアドバイスを提供し、参加者にとって非常に有益な時間となった。さらに、セミナー終了後にも個別に質問をする学生が見られ、会場内は非常に活気に満ちていた。参加者が自身の疑問や不安を直接解消できる貴重な機会となり、セミナーは盛況のうちに終了した。
【成果】
本セミナーにより、研究者を目指す女性学生たちが、自身のキャリアパスをより明確にし、将来の進路選択に役立つ情報と知識を得ることができた。また、国際的な視野を広げ、研究者としての働き方や家庭生活との両立についての理解が深まったと考えられる。
•キャリアパスの明確化: 参加者の80%がセミナーを「非常に良い」と評価し、自身のキャリアパスについて具体的なイメージを持つことができたと回答した。
•国際的な視野の拡大: 海外での研究活動に関する情報を得ることで、国際的なキャリアの可能性について前向きに考えるきっかけになった。
•家庭とキャリアの両立: 家庭とキャリアを両立させるための具体的なアドバイスが大変役立ち、今後のライフプランの設計において重要な指針となることが期待される。