DEI推進本部では、本学の女性研究者が、研究会等の開催を通じてリーダースキルを強化するとともに、自らが中心となって進める研究の発展につながるネットワークを構築することを目的として、「PIを目指す女性研究者による研究会等開催支援」を行っております。
この支援により、2024年9月20日〜21日、薬学研究院・横井佐織助教によるシンポジウム「学術変革領域研究(B) コントラリアン生物学 集団における個とは?」が開催されました。
以下、レポートを紹介させていただきます。
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今回のシンポジウムは、講演、フラッシュトーク、ポスター発表、ワークショップを開催した。準備に際し、会場をおさえるところから、シンポジスト招聘、支援員雇用、軽食やコーヒーブレークの手配、現地参加の呼びかけ、会場設営までをほぼ一人で実施し、その仕事量の多さを知ることができた。そのなかで、周囲に仕事を割り振ることの大切さと、その内容や仕事を割り振る相手の見極めの重要性を感じた。仕事を割り振ることで自分の仕事量を減らすことができるが、割り振ったと思っていても結局問い合わせに応じて仕事量が増えていたり、締め切りまでに終わらなかったりということが起きていたためである。特に今回は、学術変革の領域メンバーに仕事を振ったが、他のメンバーは北大関係者ではないこともあり、振ることができる仕事がかなり少なかった。大きなシンポジウム開催の際には、開催地に所属する世話人2人以上で準備をし、お互いに抜けているところがないか確認しあって進めるのがよいということを学んだ。また、北大開催ということで現地参加の人数がもっと少ないことを懸念していたが、実際には会場がいっぱいになるほどの参加者があり、ポスター発表も40集まった。面白い研究コンテンツと地道な誘いかけがあれば人が集まるということを実感した。
研究面では、これまではコロナ禍の影響もあり、北大内での研究者との交流があまりなかったのだが、今回のシンポジウムで薬学部以外の教員(理学部生物や地球環境科学院)と多くのコミュニケーションをとることができた。今後、共同研究の可能性を探っていきたい。また、ゲスト講演をお願いした佐々木先生には、生態学の観点から研究に対するコメントをいただけた。分子生物学を専門とする自分にとっては知らない情報を多く得ることができたため、今後の研究の発展につながると考えられる。
PIとしての自立には、今まで以上に他の研究者とのネットワークが必要であり、新しい技術や視点をとりいれる必要がある。今回のシンポジウム開催により、これらの強化を図ることができた。また、参加者から応援の言葉を多くいただき、これからの自信につながった。
シンポジウム会場の様子
ワークショップ参加者の集合写真
ポスター会場の様子