活動報告

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【女性の学生及び大学院生向けキャリアイベント開催支援】「物理を学んだ 何が出来るだろう」開催報告

DEI推進本部では、文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(女性リーダー育成型)」の一環として、女性の学生及び大学院生が自身のキャリア形成について考える機会を提供するとともに、女性の博士課程への進学を後押しすることを目的に実施されるセミナー等の開催に対し、必要な経費の一部を支援する、「女性の学生及び大学院生向けキャリアイベント開催支援」を行っております。

この支援により、2024年11月25日、電子科学研究所・小林夏野教授によるイベント「物理を学んだ 何が出来るだろう」が開催されました。

以下、レポートを紹介させていただきます。

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【実施した内容】 
プログラム
15 : 10-15:15 挨拶と概要 
15 : 15ー16 : 00 伊藤あゆみ 「北海道大学女子学生キャリアセミナー 企業と大学での働き方についての経験談」
16 : 00-16 : 30 本田亜沙美 「北海道大学物理系キャリアセミナー」
16 : 30―17 : 30 懇談

小林の授業の遅れによって予定より多少の遅れがあったが、上記のような形でイベントを行った。
最初に小林から講師の紹介と簡単な概要の説明を行い、続けて東京科学大学の伊藤先生にキャリア選択と企業と大学の相違などについて、ご自身の経験を踏まえて説明頂いた。特に、最初に就職した大企業とキャリアの中断があった後に就職した民間研究所、さらに博士号取得後働いているアカデミックな大学での仕事の経験からそれぞれの長所短所について説明するなど興味深い内容であった。学生たちは少し緊張した様子で質問もあまり出なかったため、続けてオキサイドの本田氏による講演に移った。北海道大学での学生生活を中心として、どのような形でキャリアを考えたか、など率直に紹介して頂いた。特に、北海道大学で博士課程の学生が就職をする際に利用できる制度の紹介があり、学生たちにとっても有用な情報であったのではないかと思う。博士課程の学生も存在は知っていたが、その詳細は知らなかったとのことなので、広報活動の重要性を再確認する機会にもなった。
お二人のお話の後大きく二つのグループに分かれ、それぞれのグループに講師の方に入って頂いて質問や議論を行うことにした。それぞれのグループで活発に意見交換や質問があり、予定時間(17:00)を過ぎても終わらず、17:40頃まで続いた。

 
【成果】 
理学部物理学科・理学院物性物理学専攻/宇宙物理専攻に所属する女子学生と工学部応用物理学コース・工学院応用物理学専攻の女子学生はそれぞれ7人程度であるが、各学年数名であるため、実際には面識がないことが多い。今回のイベントで多くの学生が連絡先を交換しているなど、イベントをきっかけにして交流が活発化されることを期待する。
アンケートでは、キャリアについて考える機会になった等の意見に加えて進学に前向きな意見も見られた。また、キャリアについて可能性を狭めなくても良いということに気付いたとの意見も見られた。キャリア以外でも、学科でも異なる学年の女子学生と知り合う機会がなかったので良い機会だった、他の学科の人と話せてよかったなどの意見もあり、交流会を定期的に行う必要があるのではないかと考えている。