活動報告

メインビジュアル画像 メインビジュアル画像

FD講演会「東京科学大学(理工系)に於ける女性活躍への施策と課題」開催報告

本学においても非常に高い関心をお寄せていただいている「入試における女子枠の設定」「女性限定公募」をメインテーマとするFD講演会を、理学院宇宙理学専攻・物性物理学専攻との共催で、1月27日にオンラインで開催しました。
講師に東京科学大学の桑田 薫副理事をお迎えし、「東京科学大学(理工系)に於ける女性活躍への施策と課題」と題したご講演をいただき、本学教職員72名が参加しました。【講演会概要はこちら

桑田副理事ははじめに、東京科学大学の女性活躍に向けた環境整備の取組を紹介された上で、DE&Iを実現するには組織環境の整備だけでなく組織の方向付けが重要だと述べられました。
その後、東京科学大学で行われている「入試女子枠(総合型選抜、学校推薦型選抜)」と「女性限定教員公募」について、導入に至った経緯や課題、導入後のフォローアップについて具体的な例を交えながらお話いただきました。特に、学内に対し丁寧な説明や研修を行うことで周囲の理解を促進し、共通意識を形成していく必要性を強調されました。DE&Iが浸透することで一人一人がいきいきと自分の力を発揮できる環境になれば、組織全体としてのパフォーマンスが向上し、それがイノベーションの創出に繋がり、社会へのインパクトを生み出すことができる、と述べられていたのが印象的でした。
法的な注意点や財源の確保等、導入に際し検討された課題や対応などのお話も多くお聞きすることができ、特に実施について現在検討している本学教職員にとっては大変参考となるご講演となりました。

講演会終了後のアンケートでは「日本の現状を踏まえると、女子枠の設定と学生向けの説明(特に男子学生)が重要であり、それを継続することで社会全体の意識改革につながるもの、と理解しました。」、「採用する(主に)男性教員の意識改革が特に必須であると感じました。」等、様々な感想が挙がりました。
また、「所属部局でも検討中ですが、広報に加えて、法律面やフォローアップなどの検討も重要であることを理解しました。」等、導入を検討されている部局の方々からの声も寄せられました。

なお、本講演は準備が整い次第、本学教職員を対象にオンデマンドで共有する予定です。改めてご案内いたしますので、今しばらくお待ちください。